三軒茶屋 瓢(ひさご)

美和桜 純米大吟醸 雄町 生原酒

赤鬼に行ったときに、他の人のを飲ませてもらって好みだったやつ。「甘口で香りが華やかなの」と言ったらこれを薦められた。

七賢 稲穂の風 純米吟醸55無濾過生原酒

美和桜と比べると若干するどさがあるかな。美和桜と似たような方向性で好みの味。

三軒茶屋 赤鬼

僕が頼んだのは、十四代 純米吟醸 愛山、小左衛門 純米吟醸 備前雄町、南部美人 純米吟醸。いずれも生酒。他の人が頼んだのも飲ませてもらって、特に好きだったのは十四代愛山と美和桜。直汲もいくつか飲んで、面白いけどそれが特に好きというわけではないなぁ、という印象。でも、「小左衛門 純米大吟醸 雄町 直汲」はめちゃくちゃ美味しかった。

十四代は自分で頼んだ純米吟醸愛山のほかに、PB(プライベートブランド)の純米大吟醸山田錦+愛山)を飲ませてもらった。僕が持っている十四代の印象に近いのは愛山の方で、好みとしてもそっちの方が近かった。この違いがお米の違いなのか精米歩合の違いなのか、それ以外の要素なのかは気になるところ。この二種類だけを飲んだ印象では精米歩合っぽいんだけど。ちなみに愛山は精米歩合50%で分類上は大吟醸、PBは精米歩合40%。

貴醸酒の翡翠 若鶴かな?は、紹興酒みたいな見た目と味でした。初めて飲む味だったので、他の貴醸酒も飲んでみたいところです。

三ヶ月検診

術後三ヶ月、最後の定期健診に行ってきた。視力は左右とも1.5(2.0は測定せず)、特に異常はなし。

機械で測定した度数は、右目が+0.8くらい、左目が+0.4くらいと若干過矯正(=遠視)気味。ちなみに手術前は-7.0〜-7.5くらい、手術直後は右が+0.2くらいで左目が+0.5くらい。元々「気持ち弱め」の矯正を希望していて、「じゃあ1.2くらいを目標にしましょうか」という話だったんだけどなぁ。向こうとしては過矯正側に振りたがる気がするから、1.0希望くらいがちょうど良いのかもしれない。

とはいえ、今のところは特に不便は感じていない。日によって仕事後に目の疲れを感じることもあるけれど、一日中PCを使う仕事だからまあそれくらいは普通でしょう。将来の老眼はちょっと気になるところ。

ちなみに正乱視は-1.0くらいだったのが-0.2くらいになっていた。こっちはかなりいい感じ。一方不正乱視(トポガイドで矯正)の数字は、もともと「ほとんど問題のないレベル」といわれていた数字が、少し増えていた。悪化したというよりは、ほとんど意味がなかった(術前後ともほぼ不正乱視なし)と言うべきなんだと思う。

クリニック・術式の選び方

レーシックを受けるまでに私が考えていたことをつらつらと書いてみます。似たようなことを書いているサイトはいくらでもあるので、それらと重ならない部分を中心に。
専門知識のない一患者の、主観を交えた記事ですのでその点はご了承ください。

基礎知識入手

まずはレーシックそのものに関する知識を身に着けないと、何の判断もできません。たとえば、Google で検索すると一番上に出てくる品川近視クリニックの宣伝をクリックすると、8万円の「プラチナレーシック」から32万円の「最高級アマリスZレーシック」まで、いろんな種類のメニューが並んでいます。知識がないとこれらの違いすら理解できません。

私の場合、基礎知識入手のためには主に[http://intra.yapoo21.com/:title=ここ]を参考にしました。

機械の選択

多くのサイトで、クリニック選びで一番大切なこととして、実績のある、信頼できる病院を選ぶこと、と書いています。でも、正直なところ、大手のクリニックであれば実績や信頼度に大きな差があるとは思えません。そこで、私の場合は、手術に使われる機械の特徴を調べて、使っている機械を基にクリニックの選択肢を絞る事にしました。

FSレーザー

フラップを作成するために使うレーザーです。*1 広く使われているものには、次の三種類があるようです。それぞれのスペックの違いについてはこのページに詳しくまとめられています。

  • Intralase FS60
  • Intralase iFS60
  • FEMTO LDV

FS60 が元々広く使われていたもの、iFS60 はその改良版、FEMTO LDVは別の会社が FS60 に対抗して出した製品、ということのようです。FS60/iFS60 を使ったものはイントラレーシック、FEMTO LDVを使ったものはZレーシックと呼ばれています。どちらを採用しているクリニックでも、相手に対する優位性を主張しています。FEMTO LDV は FS60 と比較してレーザーパルスのエネルギー量が少なく目へのダメージが少ないことを、FS60/iFS60 はフラップのエッジが垂直に近いのでフラップがずれにくいことを主張しています。

私の場合は、iFS60 であれば FS60 から改良されてエネルギー量が少なくなっているらしいので、FEMTO LDV と比較してデメリットはほとんどないだろうと判断し、iFS60 を採用しているクリニックから選択することにしました。

エキシマレーザー

視力矯正に利用するレーザーです。こちらも、各クリニックとも自分が使っている機種を「最新型」としてそれぞれのメリットを謳っています。異なる機種を採用している複数のクリニックに行って、それぞれの話を聞いてから決めるのが良いのではないでしょうか。(私自身は結局一か所にしか行かなかったのですが。)

よくつかわれている機種のスペックは、このページにまとめられています。以下に簡単な特徴を書いておきます。

  • Allegretto Wave Eye-Q Blue Line

多くのクリニックで採用されている機種のようです。他の機種を売りにしているクリニックでも、安価プランとしてこの機種を使ったものを用意していることがあります。なお、似た名前で「Blue Line」がつかない旧モデルもあるので注意。

  • Concerto

上記の機種と同じ会社から、上位モデルとして出されているものです。神奈川アイクリニックで採用されています。ただ、発売時期の点では Blue Line の方が新しいようです。

  • Technolas 217P

錦糸眼科クリニックで採用されています。複数の照射パターンがあり、矯正する範囲(オプティカルゾーン)を広くしてハロを出にくくしたり、収差を減らすことを重視したり、角膜を削る量を抑えることを重視したりを選択できるようです。

  • VISX Star S4 IR

カスタムレーシックで最も有名な、iLASIK で使われる機種です。なお、iLASIK は利用する機種の組み合わせに対してつけられたブランド名であり、他の機種を用いたカスタムレーシックも存在します。

医師

フラップ作成と視力矯正の両方を機械で行うイントラレーシック/Zレーシックの場合、手術の最中に医師が行うことは、ほとんど機械の操作だけです。したがって、患者の不安を解消したり、患者の希望を聞いて適切な数値を設定する、コンサルタント的な仕事が一番大事なように思います。これに関しては、私が実際に行ったクリニックの先生のことしかわからないので、銀座近視クリニックの場合について書きます。

私の場合、適応検査と一週間後検診の時に担当していただいた岡部先生に、色々質問して教えてもらいました。「ちょっとでも気になることがあったらなんでも聞いてください」という態度で接してくれて、本当にちょっとした質問にも親切に答えてくれたのがとても良かったです。以前の記事にも書きましたが、高いメニューを勧めてくることもなく、「決めるのはあくまであなたですよ」という態度でいたことも好印象でした。

銀座近視クリニックには他に青山先生(院長)と高橋先生がいますが、手術直前と翌日検診の時にそれぞれちょっとずつしか話していないので人柄についてはあまり良くわかりません。ただ、青山先生に関しては、少し声が小さかったので気をつけないと手術中の指示(下のほうを見てください、など)を聞き落としそうでした。

なお、銀座近視クリニックの場合は、手術の担当医師の希望を聞いてくれるようです。*2 私は利用しませんでしたが、もし適応検査で「この人が良い」と思ったら、その人を希望するのが良いかもしれません。

カスタムレーシック

不正乱視を矯正する方法として、iLASIK に代表されるカスタムレーシックがあります。これは、目の収差を計測して、それを補正するように削り方を調整するものです。なお、いわゆる乱視はほとんどが正乱視なので、カスタムレーシックを使わなくても通常のレーシックで矯正できます。不正乱視は眼鏡では矯正できないので、眼鏡で不便を感じていないのであればカスタムレーシックが必須ということはないと思います。(コンタクトであればある程度矯正できます。)カスタムレーシックは、通常であれば問題ない程度の軽度の不正乱視を「見え方の質」と呼んで宣伝することで、差別化のために使っているもの、と言って良いと思います。

とはいえ、レーシックという高い買い物をするときに、より良く見える方法があるよ、と言われれば気になるもの。私の場合はトポガイドというオプションをつけました。適応検査のときに、どの程度の歪み(不正乱視)があるかを調べていると思うので、もし説明がなかったら聞いてみるとよいと思います。検査の結果歪みが角膜のみにある場合はトポガイド/トポリンク、角膜以外にもあるのであればウェーブフロントが候補になります。なお、ウェーブフロントを使ったレーシックでは iLASIK が有名ですが、これは特定の機械の組み合わせに対してつけられる名前であり、ウェーブフロント=iLASIK というわけではありません。

適応検査のときに聞くべきこと

私の場合、質問しやすい雰囲気の先生だったこともあって、ほとんど全ての検査項目について、その結果と意味を質問しました。その中で、特に確認しておいたほうが良いと思うことを挙げておきます。

度数

レーシックでは、機械に近視(や遠視)の度数を入力することで、矯正の度合いを設定します。たとえば -6.0D の近視の場合、理屈の上では -6.0D を設定すれば、手術直後は 0.0D となって完全に矯正されることになります。しかし、実際の手術後の度数には個人差も大きく、また近視の戻りというものもあるので、少し強め(上の例では -6.5D など)の設定をするのが一般的です。この時の「少し」を大きめにとれば、再び近視になるリスクを抑えることができますが、当然過矯正のリスクが出てきます。ここら辺の感覚は個人によって変わってくると思うので、具体的な度数の数字を医師に確認して、きちんと納得した上で受けることをお勧めします。

また、近くを見ることが多いなどの理由で弱めの矯正を希望する場合、「じゃあ1.0を目標にしましょう」などの話になると思います。この視力の数字は、見え方の感覚としてはわかりやすいのですが、近視の度合いを表す指標としては度数の方が正確ですし、最終的に機械に入力するのも度数です。「どの程度の視力を目標にするのか」だけでなく、「そのために度数をどう設定するのか」も確認しておいた方が良いと思います。

暗所瞳孔径とOptical Zone

レーシックにおいて、目標の度数通りになるよう削る範囲のことを Optical Zone と言います。目の瞳孔がこれよりも大きくなると、Optical Zone の外側から入った光が別のところに像を結ぶようになり、ハロの原因となります。多くのクリニックで Optical Zone は 6.5mm に設定されているらしいので、瞳孔径が 6.5mm を越える場合、ある程度のハロは避けられないことになります。

ハロは程度の差こそあれ元々誰にでもあるもので、気にするかどうかの問題です。それでも、事前にきちんと納得したうえで受けたかどうかということは大きいと思います。もし瞳孔径が大きめで、ハロのリスクを極力抑えたいというのであれば、大きめの Optical Zone を設定できるクリニックを探すという方法もあります。(それでも 100% 防げるというものではないようです。)私が Web 上で調べた範囲では、錦糸眼科が Optical Zone を広めに設定できるプランを用意しているようです。

*1:レーザーを使わずにフラップを作成する無印レーシックに関してはここでは除外。

*2:スケジュールによっては希望通りにならない場合もあるようです。

一週間後検診

レーシックの一週間後検診に行ってきた。視力検査して、機械で屈折力と眼圧を測って、医者の検診があって終わり。

視力検査の結果は、相変わらず左右とも1.5。前回、手術翌日の検診の時はぎりぎり見えるかどうかだったのが、今回はきちんと見えていた。2.0はそもそも測ってもいないので、もしかしたら見えているかもしれない。赤と緑のリングは緑のほうがよく見えたので、現時点では若干過矯正の模様。

レーシックは、手術後の近視の戻りを考えて、少し強め(度数にして 0.5D 程度)に設定するものらしい。僕は気持ち弱めの矯正を希望したので、右目は +0.2D 程度、左目は最初からほぼぴったりに設定していたとのこと。それが両目とも過矯正気味になっているのは、まあその程度の誤差はあるものなのだろう。これが最終的にどの程度に落ち着くか。

現時点で過矯正気味と言っても、自覚症状として特に目が疲れやすいとかは感じていない。起床直後はちょっとピントが合いにくいかな、という程度。

次の検診は三か月後。

翌日検診

レーシックは、手術自体は日帰り、どころか待ち時間を入れても1-2時間で終わるんだけど、翌日に検診を受けに行く必要がある。

で、行ってみたら、視力検査して、医師の診察があって、僕の場合は保護用コンタクト外して、「問題ないですね〜」と言われて終わり。ちょっと拍子抜け。そして保護用コンタクトってピンセットで外されるのね。。。

視力は左右とも1.5。遠くも近くもバチっとピントが合っていて、すごく気持ちが良い。僕の場合、コンタクトのときは乱視が少し残ってしまっていたから、その違いが大きいのかも。

そして、数字に出る視力以上に、世界が明るく、はっきりと、色鮮やかになっているように感じる。眼鏡からコンタクトに移行したときにも同じことを思った記憶がある。眼鏡の世界しか知らない人は、コンタクトでもレーシックでもどっちでも良いから、是非一度この感覚を味わった方が良いと思う。

ハロ・グレア(こことかを参照)は、ばっちり出てしまっている。手術を受けるときに他の病院を検討していた主な理由がこれ。手術後はどうしても出るもので、数ヶ月で落ち着くらしいんだけど、Webで収集した情報が正しければ、僕が受けた病院の機械・設定だと、僕の瞳孔のサイズ(7mm)の場合ある程度残ってしまう模様。もっとも、僕の場合眼鏡・コンタクトの時にも出ていて全然気にしていなかった(レーシックの情報を調べるまで、そういうものだと思っていた)ので、それに近いレベルにまで収まってくれれば満足。もし現状のままだとすると、夜は信号機の光のハロで信号機の上の交差点名が読めなくなるので、さすがにちと辛い。

手術後

中待合で10分くらい待たされた後、「今日はもうこれで終わりだから帰ってよいですよ」と言われる。術後の状態確認も何もなく、やけにあっさりしている。

この状態ではまだ目も視界も違和感だらけ。裸眼のときみたいにぼやけてはおらず、焦点はちゃんと合っているんだけど、よく見えるとも言えない。目がしょぼしょぼしてはっきりとは目が開けられないときの感じ。

ロッカーに入れていた荷物を取り出して帰宅。建物を出たところで携帯のメールを読もうとするが良く見えない。まあまだ携帯は無理かな、と思って歩き出したんだけど、どうにも変な感じがする。おかしいな、と思って片目づずつ確認したら、左目がぼやけまくってて全然見えていなかった。しかも、軽く両目を閉じようとすると、左目だけ閉じられない。これはフラップずれたかな、と思ってそのままクリニックへ逆戻り。ちなみに、中待合を出るときには確実に両目とも見えていたから、多分コートを着たりとかしているときにずれたんだと思う。

クリニックに戻って受付の人に症状を伝え、しばらく待つ。医師に見てもらったところやはりフラップがずれていたとのこと。手術室に戻り、最後のいじくりステップ(じゃぶじゃぶ洗って、ごしごしこすって)をやり直しになった。さらに念のため、左目だけ保護用コンタクトレンズをいれて終了。

処置後、今度はおとなしく目を閉じて待つ。帰ってよいといわれた後も、どのみちまだよく見えないからと待合室でさらに30分くらい休憩させてもらった。

帰る途中、麻酔が切れてきたらしく、目にしみるような痛みが出てきた。十分我慢でいる程度の痛みで、もらっていた痛み止めの目薬を使うほどでもない。さらに1-2時間して、だんだん痛みが治まってくると共に、違和感も薄れて視界が晴れてくる。夜寝る前には、眼鏡やコンタクトのとき以上にはっきりと見えるようになっていた。